2013/11/30関西ミーティング開催レポート

「子どもたちを放射能から守るために」

〜今だからこそ、あつまろう、はなそう、ききあいましょう〜

大阪・京都・滋賀・奈良・兵庫・三重・和歌山など

関西各地の人あつまれ〜☆

2013年11月に関西で、避難者と支援者、地域の会を交えた「子ども全国ネット関西ミーティング」を開催しました。

当日は100名以上の参加者で、「参加者一人ひとりの思いを聞き合う」ことを最大のテーマに、ワールドカフェという手法で話し合う時間をたっぷり取りました。

関西では事故直後から、支援団体や避難者自身の会が早くから立ち上がり、子ども全国ネットにも様々な会が連なっていました。しかし、事故から2年以上たった昨年秋頃では、避難者と支援者、あるいは避難者同士の中でも立場の違いや思いのズレなどから、大小の分断が生まれ、避難者も孤立しがちになっていました。

そこで、避難者の方が中心となった実行委員会をつくり、何度もミーティングを重ね、当日の内容について話し合い企画を練りました。そして、避難された人も、地域の人も、これまでの2年半の思いを聞き合うことを大きなテーマにし、同時に関西各地の人達が直接顔を合わせてお互いの活動を共有し合う場づくりをしました。

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11月始めに、関西各地のおもだった守る会、避難者の方、支援者の会のコアメンバーの方達で、事前ミーティングを開催。これまでの活動や思い、現状についての共有をしました。そして、福島や東日本からの避難者の方が中心となり、実行委員会をつくり、準備を進めました。

 

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関西に避難した方、地域で保養などの支援をしているお母さんたちが中心になって、1ヶ月もない準備期間の中で、各地の会の状況を聞き合ったり、ミーティングの主旨や当日の場づくりをどのようにするかについて、何度も話合い、企画を進めました。そして、立場を超えて聞きあう場、新しい紡ぎ合いの場、自分達がもう一度前に進める場にしたいと準備を進めました。そして、当日にはひとりでも多くの避難された方たちに参加頂けるよう丁寧な呼び掛けをしました。

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当日のワールドカフェの準備にも、疲れた心がほっこりと和むような小物や食べ物も用意下さいました。


 

<2013年 11月30日(土)10:00〜16:30>


● 10:00〜12:30 『それぞれの話を聞きあいましょう』

声と体をつかったアイズブレーキングで、参加者全員で心と体をほぐした後、関西各地から、守る会、避難われた方、保養受け入れの会、 行政の方、地域の子育て支援、学生さん、医療関係者の方など多様な方からの話を聞きました。

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● 13:15〜13:45 子ども全国ネット支援法プロジェクト担当伊藤から現状報告

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● 13:45〜16:15 『話そう・聞き合おう』ワールドカフェ形式で、対話の場をつくりました。

ワールドカフェのスタイルで、数人ずつのグループにわかれ、参加者全員で話あいました。
開始直後から、堰を切ったようにみなさん熱心に話を始め、時間が足らないぐらいでした。最後は話し合いの結果や感想などを一人ひとり発表しました。
住宅や就労という実質的な支援が必要なことと、その体制はどうしたらいいかなど、具体的な支援のありかたについてや、この2年半の中で疲れたり、先の見えない不安から孤独感やあきらめの気持ちもあった中で、こうして同じ思いの人達が会えたことで、また明日への元気が出て来たこと、これまで知らなかったけれど、こんなにたくさんの人が、それぞれのやり方で活動されていることを知ることができてよかったなどの、感想がありました。

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今回準備の段階から、関西の避難者の方たちに積極的に参加していただきました。
そのことで避難者の方たちにとって、地域でのつながりが新たに結ばれたことが、何よりの収穫でした。子ども全国ネットには、地域の会、保養や避難者支援の会、
避難者の会など多様な会が参加しています。
このネットワークを活かして、地域でフラットなつながりを紡いでいくことが、ひいては被災者の方達への自立と支援に繋がる一助にできないかと考えています。
次年度は関東で、また可能であれば東北、西日本での開催も検討しています。